熊本県八代市に広がる壮大ない草畑。風にそよぐ高く伸びたい草は、自然の力強さと調和の美を感じさせる

い草の品質を左右するのは、その「長さ」と「色」。風雨を防ぐ支柱ネットのもと、農家さんの手で一本一本丹精込めて育てられる

苗の植え付けから約20か月を経て、いよいよ収穫の時を迎えるい草。一つひとつ丁寧に刈り取られ、美しく積み上げられる姿は、長い年月の忍耐と想いの結晶である

収穫されたばかりのい草は、朝露に輝き、その鮮烈な美しさが、細やかな手入れと丹精込めた努力の結晶であることを物語っている

次の工程は泥染め。収穫されたい草を天然の土に浸し、乾燥を促進させることで、風合いと耐久性を高める伝統的な技法

泥染めを終えたい草は約16時間かけて乾燥させる。この過程を経て、い草特有の香りや質感が引き立ち、本物の畳を生み出すための重要な要素となる

最も過酷な工程とされる作業。焼けつくような暑さの中、乾燥した泥から舞い上がる粉塵が充満する息苦しい空間で、い草農家の方たちは忍耐強くその作業を続ける

整然と束ねられたい草は、乾燥の順番を待つ。一本一本の束には、伝統と職人の魂が宿っている

い草は長さごとに選別され、職人の熟練の目で一本一本念入りに確認される。傷や乾燥した部分を見逃さない、その徹底したこだわりが品質を支えている

畳表を織り上げる織機の工程は、い草が農産物から工業製品へと昇華する瞬間。その変化には、技術と伝統が融合した職人の技が息づいている

緻密に織り込まれた模様は、畳表の精巧さと職人技の結晶であり、見る者に深い満足感を与える

最終工程は手作業で進められ、職人が織り目を細心の注意を払って調整し、完璧な位置に仕上げることで、畳を究極の完成形へと導く

完成した畳表は日本で「ゴザ」として知られ、最後に職人の印鑑を押すことで仕上がる。その印には職人の魂と誇りが込められている

Kohakuの製品を選ぶことで、熟練した職人を支え、畳の伝統を未来の世代に引き継ぐ一助となる